「トイレ怖い」のK君のお話
こんにちは、トイレトレーニング専門保育士の杉浦しずくです。
9月になりましたね。
幼稚園も始まったところがあるようです。
少し涼しくなっても良い時期ですが、まだまだ暑い日が続いています。
ご家族みなさん。くれぐれも体調を崩されませんようにお元気でお過ごしください。
お盆は、実家に帰省したのですが、
後から帰省してきた姉が、その日から高熱が下がらず
ずっと寝込んでいました。
いつも元気全開パワフルの姉が寝込んでいたので、
父が、
「大丈夫なのか?熱は下がったのか?」
「何か食べれるのか?」と、
本人には聞けず、心配して母に何度も聞いていました。
後になってインフルエンザだったと聞き、びっくりでした。
今日は、「トイレ怖い」のK君のお話です。
K君は「トイレ」という言葉を聞いただけで、
拒否反応を示していました。
トイレトレーニングを考えていたお母さんが、
「トイレに行ってみようか」と誘うだけで、
「嫌だ嫌だ」と悲鳴に近い声を出して、
泣いて走ってお母さんから離れてしまいます。
それでも誘っていたら、今度はオムツ替えで、
服を脱ぐこともとても嫌がるようになりました。
お母さんは、トイレに誘う事もできない状態で焦っていました。
「これじゃあトイレでできるようにはならない」とお母さんは肩を落としていましたが、
ある時、K君が外で遊んでご機嫌の時に、お母さんが聞いてみました。
「怖いんだね、どうして怖いの?」
「だって怖いの出てくる。お顔」
とK君は言いました。
お母さんは何のことだろうと思って首をかしげたのですが、
はっと思い出しました。
2歳の頃に、ホラーのような画像を
お父さんが見せたことがあったとのこと。
便器から怖い顔がヌッと出るような画像だったようです。
K君は、その時の怖い画像が記憶の中にあったのでしょう。
「トイレ=怖いところ」
という事がインプットされていたのです。
よくテレビやネットの画像などでのホラーのような映像など沢山あり、
簡単に衝撃的な画像が目に飛び込んでくる環境です。
大人が「大丈夫」「驚いた反応が可愛い」「面白い」と悪気がなく
ちょっとだけと見せたとしても、
子どもにとってはかなり大きな心のダメージが、
ずっと残ってしまう事もあります。
子どもは、
「それはそれ、これはこれ」と切り替えは難しいので、
「携帯では見たけど、このトイレにはいないから大丈夫」とは
なかなか感じられないのです。
親がその時少しびっくりさせるだけと思っていたことでも、
子どもは記憶していて、ある時、目の前の現実とその記憶とつながることがあります。
小さい時に、トイレで遊ぶから遊ばないようにと、
行かせない、遊ばせないようにと怖いことで対処することは、
あとで、お互いが大変な思いをすることがあります。
小さい時に、トイレに関心を持ち、入りたがって困ったとしても、
「怖い怖いがでるよー」と脅かすのは良くないです。
私が子どもの頃は、離れにある「ボットン便所」でした。
ずっと穴が開いている、和式の便所です。
ある時、テレビで、トイレからおばけが出てくるという番組を観たのですが、
その後、「穴からおばけがでてくるのでは?」
と、怖くて怖くてトイレでしゃがむことができずに、
困ったことがありました。
しばらくはばあちゃんに一緒に来てもらっていましたが、
どうしたら怖くなくなるか、
「トイレットペーパーを穴に一枚落とすと、おばけはでない」
という呪文?を考えて、
しばらくは「おばけはでない」と一枚穴に落とし、
怖い時期をなんとか乗り越えたことがありました。
小さい時は、トイレはプラスのイメージ、
楽しいイメージを作ってあげることが一番です。
色々なお家のトイレを見せていただきますが、
皆さんとてもお子さんのために工夫されていますね。
工夫する時も、お子さんと一緒に楽しくすることで、
トイレがとてもプラスのイメージになりますよ。
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