トイレトレーニングでイライラしたとき

こんにちは、おむつはずし専門保育士の杉浦です。

寒波が来ているようですが暖かい地域では、梅が満開のようです。(2月に書きました)

こちらでも梅の花が少しずつひらき始め、春が近づいていることを感じます。

春の入園を控えてお子さんとトイレトレーニングを頑張っているお母さんから返信をいただくことが多くなりましたが、どうしてもイライラすることが多いとのこと。

イライラしてしまう時のご参考にと”信じる事”と”視点”という2つのお話をさせていただきますね。

トイレトレーニングとお子さんの成長を信じること


まず”信じる事”。

イライラしてしまう理由として、「入園まで時間がないのに!」と期限を言われてあせってしまっている事があるかもしれません。

特にいったんトイレできるようになった後でまたできなくなる、後戻りのような状況になるとイライラするのも無理はありません。

”できるのに”という期待がある状況でもらしてしまう等の失敗をすると

できるという期待→もらし→イライラ→プレッシャー→失敗→イライラ

という悪循環になってしまうことがあります。


子育てでは、子どもの成長を信じて見守ること、いつかできると信じる事は本当に大切。

でも、”できるのにという期待”はイライラにつながることもあるのです。

信じる事と期待は、似たような言葉ですが、あなたのこころのなか、お子さんが受け取る感情やあたたかさは大きく違うと思います。


オムツからパンツに変えたときに子どもがちびったり、もらすことは仕事。当たり前。

いったんトイレでできるようになったとしても、まだまだ失敗は当たり前です。

大人でも日々いろいろな失敗を繰り返すことがあると思いますから、まずは、お子さんへの”期待”は横へ置いてみてください。

お子さんが生まれたばかりのとき。

立って歩かないからといってイライラしないはずです。

言葉をしゃべらないから、といって怒りませんよね。

生まれたばかりの子どもが歩かないこと、おしゃべりしないことは当たり前だから。

お子さんが生まれたときは立って歩くことやおしゃべりすることを期待せず、でもいつか立って歩くことを信じていたと思います。

トイレトレーニングも同じ。

期待はせず、でも、トイレできるようになることを信じて見守ってあげてみてください。

子どもの成長がみな違うように、トイレトレーニングも、すぐに目に見えての進歩があるお子さんもいれば、ゆっくりゆっくり成長し、少しずつ自信につなげていくお子さんもいます。

しかし確実に言えることは、みな一歩一歩成長していること。


大きな期待はイライラの原因になり、子どもにとってプレッシャーになることもあります。

しかし、信じて待ってあげることは子どもの心の栄養になります。

子どもの心を支え、やさしく背中を押してくれます。

親のこのような精神的な態度の違いというものは、もしかしたら「具体的ではないでしょう?」と感じるかもしれませんが、心と体はつながっていて、子どもの心への作用があるのですから体への具体的な作用・影響も大きいものなのです。


「頭ではわかるのだけれど感情のほうが・・・」と思われるかもしれません。

それでもいいのです。いつも完璧である必要はありませんよ。

できるとき、できる分だけでいいので、お子さんを信じ、待ち、見守ってあげてくださいね。

 

視点を変える


つぎに”視点”の話。

思うようにトイレトレーニングが進まないときはイライラしてしまうと思いますが、そんなときは私たちの意識や視点が目の前の「トイレトレーニング」に集中しすぎてしまっていることがあります。

魔法の講座に取り組んでくださってたお母さんから、ときどき「やっと長いトンネルを抜け出せました」というお声をいただきますが、まさに煮詰まって出口が見えないトンネルに入っているように感じる、ということと思います。

目の前のことに一生懸命に取り組んでゆくことは大切。でも、トイレトレーニングに集中しすぎると迷ってしまうことがあります。

そんなときには、少し”長い視点・意識”をもってみてください。

どういうことかというと、子どもが高校を卒業して一人暮らしするなどで、家を巣立ってゆくとすると18年間。その18年の中で親の目の近くで子どもと近い距離で過ごせるのは小学校の低学年までの10年間くらいです。

こうやって考えると子育ての期間は、あっという間に過ぎてゆきます。

トイレトレーニングは、その中のほんの1つのイベントなのです。

「なかなかオムツが取れない・・・」と長く長く感じるでしょうが、子育ては、振り返ってみて大きな成長が感じられるものです。


すこし前までは旦那様と二人だった家族が、赤ちゃんを迎えて3人に増え、その赤ちゃんはハイハイから立ち、そして歩くようになってきたのです。

お子さんは言葉も理解し、おしゃべりも少しずつできるようになってきたのです。

そして、あっという間に保育園や幼稚園に入り、卒園を迎え小学校に入学。

中学、高校とお子さんとの時間はすぎてゆくのです。

トイレトレーニングはオムツ替え、洗濯、掃除など、手がかかり大変なことも多いですが私たちが子どもと一緒にいられる短い時間のなかで、振り返ったときに”思い出”に残る大切なイベントの1つだと思います。

このように少し長い時間、長い視点でトイレトレーニングを意識されてみてくださいね。

すこし気持ちも軽くなってくるのではないでしょうか(^-^)

 


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