幼児の便秘解消法とトイレトレーニング

こんにちは、おむつはずし専門保育士の杉浦です。

「ウンチが出ず、便秘になってしまって・・・」というお子さんの話、
幼児の便秘解消法について、お話します。

ちょっとだけ長いですが、リラックスしてお読みになってくださいね。

幼児の便秘 原因2つ

お子さんの便秘、とても心配ですよね。
「でたいのにでない。」「でそうなのにでてこない。」
親も自分のことのように、子どもの苦しみが辛いですよね。

私自身、便秘で苦しむこともありますから、
お腹が張ったときの不快感、出ないときの子供の苦しさがよくわかります。

子供の便秘ですが、”腸の具合ででにくくなっている便秘”と
”排便をガマンしてしまうことによる便秘”の2通りあります。

腸の具合で出にくくなっている便秘の解消法

まず、腸の具合で出にくくなっている便秘の話から。

病院に行くと浣腸や下剤を出してもらうことになるのですが、
ここで気をつけたいのですが、下剤にも種類があるということ。

松生クリニックの松生先生(大腸内視検査を3万人された大腸の専門家)によれば、
「ラキソベロン」などの刺激性の下剤は長く使い続けていると
腸内が黒くなり大腸の動きをかえってわるくする「大腸メラノーシス」という
症状となることがあるそうです。

ですから、下剤をお使いになるのなら薬局などで売っている
「スラーリア」のような”塩類下剤”(腸内の水分をコントロールして排便)がいいのです。
あとは、昔ながらの「ひましゆ」がオススメですね。

ただ、どちらにせよ、一時的に下剤で出しても食事などから体質改善を行っていかないと
なかなか改善せず下剤へという悪循環となりますので、
大変でしょうが急がば回れというお気持ちでされてみてくださいね。

腸内の細菌の割合を悪玉⇒善玉菌優勢とするように食物繊維が豊富な大豆系の食品、
寒天、オリゴ糖、ヨーグルト、野菜などを中心に。

あと、下剤を飲んだ日は、腸内が敏感になりますので普通の食事はせずに
ヨーグルトなどから少しずつ普通の食事に戻していくとよいようです。

排便をガマンしてしまうことによる便秘

次に、”排便をガマンしてしまうことによる便秘”の話です。

幼児の便秘は、こちらの方が多いかもしれません。

オシッコや排便は、とてもデリケートなこと。
体の調子だけではなくココロにもつながっています。

子供にとっては大人が考える以上にデリケートな事です。

今までも多くご相談を頂きましたが、

「排便が怖いようで、ガマンをしてしまいます」や、
「ウンチはオムツをつけて部屋の隅で隠れてします」

というお子さんも多いです。

トイレを嫌がる理由は、「ウンチできないかもしれない」「トイレは恥ずかしい」、
自分を試されているようで人の目を気にして「いきたくない」になったり。
緊張感や不安、怖い気持ち、プレッシャーが高まるかものかもしれません。

子どものドキドキ、不安、プレッシャーが「オムツさえあれば大丈夫」という
安心につながっているのでしょう。


そんなお子さんに今、必要なのは、親御さんが、お子さんの怖い気持ち、
ドキドキの気持ちを感じ取って、そのまま受けとめてあげること。

そして、
「できなくてもいいんだよ。ママが守ってあげるよ」という気持ち。


ある程度、トイレトレーニングを進めていれば、ほとんどの場合、子どもは
「ウンチはトイレでするもの」と、ちゃんとわかっています。
わかっていても、怖い気持ち、ドキドキがあるからできないのです。

オムツに履き替えてウンチするというお子さんも、
きっとオムツでするのもすごく嫌でしょうね。

だからぎりぎりまで、うんちも我慢し、どうしてもでたくなると、
トイレよりはまだオムツがいい。になるのかもしれません。
オムツですることの不快も十分に感じていると思います。


ですから、「オムツは安心するよね」
「でも本当はオムツでしたくないよね。」
「トイレでうんちすることはわかるけど、できるかなーって不安なんだよね。
 だからオムツでしちゃうんだよね。」のように
お子さんの本当の気持ちを言葉にしてあげてくださいね。


ママに気持ちをわかってもらえるとお子さんも嬉しいでしょうし、
フッとちからが抜けて、リラックスしてくれます。すると、
”そこから抜け出したいな。じゃあどうしたらいいかな。少し座ってみようかな?
座ってどうやってしたらウンチがでてきてくれるかな?”と

パパ、ママや周りの方の様子をじっと見て感じながら、自分で解決しようと
チカラを発揮してくれると思います。

便秘はリラックスして解消


便秘やトイレトレーニングでは、リラックスが大事です。

どうしてかというと心と排尿、排便は密接な関係があるからになります。

とくにウンチのほうはリラックスしているかどうかの影響が大きいです。

「緊張がつづくと便秘になりやすい」といわれます。

これは、緊張時は交感神経が優位となるため
排便の反射(腸内のウンチの移動など)が鈍くなるから。


逆にリラックス時には、副交感神経が優位となるため排便の反射が活発になり、
便秘にはなりにくくなり、さらに、腸が活発になるので、
だしたいとき、でたいときにスムーズにウンチが出てくることになるのです。

ひとつ、姉の事例をご紹介します。

子供の便秘・姉の事例

私の姉も、家の改築で”しゃがむトイレ”から”洋式”になったとき、
便座でのうんちができず便秘になり、うんちタイムでとても辛い時期がありました。

姉は試行錯誤するうち、便座の上に乗ってしゃがんでできるようになり、
そこから後ろ向きに座ってできるようになり、ようやく普通に前向きで
できるようになりました。


同じようにきっとお子さんも、ちょっとした工夫や、
何らかのきっかけで、乗り越えることができます。


今、いろんな言葉をかけたり、いろんな方法を試してダメだったとしても、
がっかりされないでくださいね。

今までのこともお子さんとのふれあいの積み重ねになってますし、
お子さんの中でちゃんと自分発揮をしてくれる日がくるのですから。


やさしくママが見守ることでトイレでウンチできることもあれば、
お子さんによっては、ママが背中を押してあげることで、
できるようになることもあります。

ママが「トイレで!」とちょっと強い調子で言い、子どもは便座に座り、
ウンチを出すことへの恐怖心とママと一緒に戦うのです。

そうしているうちに、「イヤー!」「ぎゃー」と泣き叫びながらウンチがでて、
「よかったねー。すっきりしたね。」と親子で一緒に喜ぶ中で、
一度できたことをきっかけにトイレにも慣れていってくれたお子さんもいました。


どの方法が正しくて、どの方法が悪いというものはないのです。

先が見えず大変でしょうが、大丈夫ですよ。
今、お子さんも頑張っていますし、精神的な便秘も解消され、
一人でトイレに行ける日はちゃんと来ます。

お子さんの本来持っている力を信じて見守ってあげてくださいね。


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